av-2 エボリューション
レジャーから業務まで活躍する高性能水中スクーター
1988年、初の日本生量産型水中スクーター「av-1」の発売から累計3万台、受け継がれ続けてきた水中スクーターに関する開発~製造技術を、周辺技術の進歩とともに熟成し進化させてきた現行モデルが「av-2」です。
機種の進化のための開発は、今も絶えず続いています。弊社製水中スクーターが市販モデル中の最良の水中スクーターであり続けるために…
※専用バッテリーおよび専用充電器は別売となります。
スピードコントロールシステム搭載
av-2エボリューションには、モーターの回転数をコントロールする機能「スピードコントロールシステム」を搭載しています。
水中でスピードの強弱ができ、ホバーリングや、自由自在の移動が可能です。グループでのタンデム走行等で、ダイビングの幅が大きく広がります。
また、緊急時の移動・曳航やポイント調査等にも有効です。
バッテリー残量がわかる「LEDインジゲーター」搭載
av-2エボリューションには、本体先端部にバッテリーの残量を知らせる「LEDインジゲーター」を搭載しています。
バッテリー残量がわかることで、計画的なダイビングを可能にします。
※3段階表示のため、あくまで目安としてご利用ください。
水漏れ検知センサー搭載
av-2エボリューションには、水漏れ検知センサーを搭載しています。
故障や破裂事故の原因となる危険な水漏れを検知すると、回路をシャットダウンし安全を確保します。
プロペラピッチ選択を最適に
プロペラピッチ底部の可変ピッチダイヤルを回転させることで、プロペラの角度を3段階まで調整することができ、最高速度や加速スピードなどを調整することができます。
スピードコントロール機能と組み合わせることで、ダイビング環境やダイビング計画に合わせ、スクーターの機能を最大限まで発揮できるように調整することができます。
プロペラピッチ切り替えによる性能比較
加速力 | 最高速度 | バッテリー消費量 | |
---|---|---|---|
PITCH 1 | ★★★★★★ | ★★★★★★ | ★★★★★★ |
PITCH 2 | ★★★★☆☆ | ★★★★★☆ | ★★★★☆☆ |
PITCH 3 | ★★☆☆☆☆ | ★★★★☆☆ | ★★★☆☆☆ |
ハンドフリーライディング
ハンズフリーライディングを容易にするスクーターサドル標準装備
標準装備のサドルがダイバーをホールドするので、ハンズフリーライドで軽快な水中移動が可能です。
推進軸の違いによる水の抵抗
従来のハンドライディングではスクーターの推進軸の外にダイバーが位置する為、水の抵抗が大きく、多くの乱流を発生させ、スクーターの推進力を大幅に妨げていました。
また、その全ての抵抗が腕にかかってしまう為、負担が大きく長距離走行には不向きでした。
対して、ハンズフリーライディングはスクーターの推進軸にダイバーが重なります。同軸上になる為、投影面積が小さく、水の抵抗を軽減する事が出来ます。
乱流の発生量も少なく、体に負担がかからない為、長距離移動や、ハイスピードでも快適に走行する事が出来ます。
また、走行に両手を使う必要が無い為、動作に自由が生まれます。
(特許取得済)
複数のダイバーの牽引を可能にするウイングアーム
フロントパネルに装備されているアームを引き出すことで、2人のゲストダイバーの牽引が可能になります。(牽引される体格差はスクーターのバランスには影響されません。)
3人でのけん引走行でも3km/h以上のスピードで走行可能なため、ガイドサービスなどでもエア消費量を抑えた状態でフィンキックよりもスピーディに移動できます。
オプション
シングルハンドユニット(オプション)
テクニカルダイビング用に開発された片手ライディングキットをご用意しています。
従来品よりコントロールが容易な上下幅調整式ダブルバーになって新登場、スロットルもグリップ回転式となり、長距離の移動でも疲れず進行方向の制御が容易になりました。
ダイバーとスクーター本体をつなぐラインが不要。片手だけで上下左右のコントロールが可能な画期的なユニットです。
(写真は撮影用のため、実際に販売される商品と細部が異なる場合があります。)
基本スペック
カラー | ブラック(BK) |
---|---|
外形寸法 | 720×340mm |
本体材質 | 耐衝撃性ABS樹脂 |
モーター | ブラシレスDCモーター |
減速機 | 高効率遊星ギア減速機 |
本体重量/水中重量 | 11.4kg(バッテリー含まず)/0.5kg(シングルハンドユニット装着時は0.95kg) |
スピート調整 | モーター回転数変動式、3段階プロペラ変換機構 |
容量 | 27Ah(25.2V) |
速度 | 0~4.5km/h |
連続航続時間 | 約100分 |
最大航続距離 | 9,600m ※連続航続時間、最大航続距離は使用するバッテリー、プロペラピッチなどにより異なります。 |
安全装置 | ・過負荷感知機能 ・水漏れ感知機能(PAT.) ・バッテリー残量LEDインジケーター ・水冷ギアケース |
実用最大耐圧深度 | 70m ※新品時の耐水深となります。経年により数値が低下します。(下記技術情報をご参照ください。) |
対応バッテリー | リチウムイオンバッテリー |
その他 | パーツ詳細一覧 取扱説明書のダウンロード |
技術情報
水中スクーターav-2シリーズをより安全・快適にご使用いただくための技術情報です。
ヘッドASSYが外れない時は
気圧変動や温度変化等により、内部の圧力が負圧となりヘッドASSYが外れない事があります。この場合は添付資料をご参考に内部の圧力の平衡を取ってください。
(製造時期によってはこの操作ができない物もございます。)
av-2シリーズ ヘッドASSYの外し方
リチウムイオンバッテリーの保管について
バッテリーの劣化を防止するために、長期間使用しない時は以下のように保管することを推奨いたします。
・満充電状態とせず、涼しい所(15~25℃)で保管してください。
・6か月以上使用しないで保管する場合、6か月ごとに純正充電器で30分の補充電をしてください。
・バッテリーはスクーター本体から取り出して保管してください。
実用最大耐圧深度について
実用最大耐圧深度は経年とともに低下します。これは筐体に使用しているABS樹脂の紫外線やオゾンによる経年劣化に起因しています。社内試験データを基に新品時は70mとしていますが、約3年経過後は約50m、その後も年数とともに低下します。また、低下の度合いも保存環境や使用環境により一定ではありません。
大深度において常用される場合は特にご注意ください。
av-2用バッテリーの供給について
av-2 Evolutionおよびav-2 Classicで使用する24V鉛バッテリー及びニッケル水素バッテリーですが、バッテリーメーカーが生産を中止したため供給ができなくなりました。また、弊社在庫もございません。現在同バッテリーをご使用でバッテリー交換が必要になった場合、今後は新発売のリチウムイオンバッテリーのご使用をお願いいたします。
このバッテリーの使用により、鉛バッテリー(13Ah)と比較して容量が実効値で約2倍、最大パワーが24%増加し、プロペラピッチ1でのパワー増が体感できます。なお、リチウムイオンバッテリーは電圧が異なるため、鉛バッテリー用の充電器では充電できません。専用充電器をご購入いただきますようお願い申し上げます。なお、快適なご使用のためにはスクーター本体のバッテリーインジケーターの調整が必要となります。詳しくは弊社までお問い合わせください。
導通不良や異常動作について
スクーターにおいて、トップカバー着脱時に内部に入った海水等を拭き取らずにそのままの状態で使用することにより、同端子部及びその板バネの裏に海水が流れ込み、導通不良や短絡を起こし異常動作するという例が散見されています。
お客様に置かれましては、ご使用において隔壁にたまった水や、4ピン端子部の汚れは必ずきれいにふき取ってから保管あるいは再使用されること。特に接点部の清浄度には十分ご注意頂けますようお願い致します。
なお、上記が原因による不具合については購入一年以内でも有償修理対象となりますので、予めご了承ください。